ふるさと切手

ふるさと切手は、ふるさと振興の意図で地域の風物や行事をテーマにして発行される切手である。郵政省から日本郵政公社の時代にかけて12の支社(当初は郵政局、ただし沖縄県は単独で発行されていた)ごとに企画・発行されていた。1989年4月1日より発行が開始され、当初は「地方切手」と呼称していたがふるさと切手の名称が定着した。なお、発行時に他の記念切手とふるさと切手との区別の手段として、切手の日本語国名表記「日本郵便」が篆書体であるのに対し、ふるさと切手は独特の書体になっている。

発売地域が、企画した支社管内に限定(ただし全国の中央郵便局などで販売されていた)される以外は広義の記念・特殊切手ともいえる。また国土緑化(5月)と国民体育大会(9月)は開催県のふるさと切手として発行されていたが、かつては記念・特殊切手の一種として発行されていた。

全国の郵便局の中には他地方のふるさと切手を取り寄せて販売しているところもあった。また「しまなみ海道開通」(1999年)の際には中国郵政局と四国郵政局の合同発行となった事もあった。好評なふるさと切手のなかには後に増刷されたものもある。通常その区別は困難だが、印刷にあたった政府機関の組織変更時期にあたったものについては、銘版(製造者名を示す表記)の違いで、印刷時期を区別できた。(大蔵省印刷局もしくは財務省印刷局または国立印刷局)

郵政民営化で発足した日本郵便は、2008年度から、各支社ごとによるふるさと切手の立案と発行を取りやめ、「ふるさと」をテーマにした切手を全国発行する方針に変更した。今後は、「ふるさと心の風景」「ふるさとの祭」「江戸の浮世絵」「ふるさとの花」「観光地」「国土緑化」「国民体育大会」をテーマにした切手を発行するという。