切手の名称
「切手」という名称はもともとは持参人に表示された商品を引き渡す一種の商品券を意味するもので、当初は「切符手形」と称していたが、その後略されて切手とされるようになった。江戸時代には通称名を「蔵預かり切手」と呼称した。米切手はその代表格であり(米以外に大豆や生蝋・黒砂糖・小麦などもあった)と云われ、蔵屋敷などの交換所で商品と交換することができた。そのため、明治時代に日本でも郵便料金支払いを証明する意味で「切手」がつかわれていたが、そのほかの類似証券類が別の名称(商品切手→商品券など、例外的に小切手がある)で定着した。そのため、切手といえば、郵便料金を前納したことを証明するために手紙などの郵便物に貼る金券の一種の紙片のことをあらわすようになった。
英語では切手は"stamp"というが、これは証紙の意味もある。元々イギリスでは言論統制の手段として新聞に税金をかけていたが、その新聞税納税の証拠として証紙が印刷されていた。この証紙のことを"stamp"と呼称していたため、同様に郵便税(郵便料金)を前納した証拠としてそのままつかわれるようになった。そのような出自もあってか、英連邦諸国では、切手は印紙としての機能も持っていた。